パパになる
「なんかさ、できたような気がする」
「なにが?」
「・・・赤ちゃん。」
「・・・えっ・・・なっ、なんじゃ〜!」
妻からの自己申告を聞いたときは、こんな感じでした。
結婚してからというもの、パヤ〜ンと時間が過ぎてゆき、子供については、「このまま出来なきゃ、それはそれでいいか。いまさらパパって柄でもないし」と思っていましたから、正直、ビックリしましたよ。いや本当ビビッた!
早速、薬局へ!目指すは”妊娠検査器具”?あれ、なんていう名前でしたっけ?
薬局へ向かう車中でも 「パパになる!ホントか!オレがパパ!」という感じ。
家に戻り、検査開始・・・待つこと数分・・・ドキドキッ・・・大当り!!
その後、病院の検査で確定となりました。
今とは別の世界に一歩足を踏み込んでいくような感覚でしたね。
自分がパパになると思ったとき 「自分みたいな人間が人の親になれるのか?」という思いが凄く強くて、とても不安だったんです。
買い物なんかに出かけても、世のパパさん方が、とてもしっかりしたお人達に見えて・・・
大人と言うか(自分も十分大人、と言うかオジサンなんですけどね)
常識人と言うか、世の中のことを聞いたら、何でもキチンと答えが返ってきそうな感じがして。
自分はといえば、テレビだったらニュース番組よりバラエィー番組だし。
今の日本の選挙制度を説明しろと言われてもちゃんと言えないし。
着てる服も学生時代とさほど変わらないしで、なんか、シャキッとしていないんですよね。
パパとして子供と対面できるのは、まだ先なんですけど、 「男の子だったらやっぱりキャッチボールの一つもやらないとな・・・でも、オレ、キャッチボールできないし」(運動音痴です)
「もし、子供と海に行って、溺れたりしたら真っ先に助けないと・・・でも、オレ、泳げないしナ〜」(真性カナヅチです)
もう、いろんな事が頭に浮かびまして、益々、自信喪失状態に陥って行くのでありました。
家で飲んでる時、その思いを妻にぶつけてみたんですが、「いいんじゃないの。その歳までそれで生きて来たんだから」との事。
まあね、確かにいくら思い悩んでも別人にはなれませんものね。
ここは一つ、自然体で行くしかないってことですかね。
ぐびぐびっ。
自分の分身がこの世に誕生すると思うと、なんとも不思議な気分ですよね。
泣いたり笑ったり、いろんな事があるんでしょうね。
小さいうちはいいけど、高校生にもなれば、悩みもリアルでしょうし、親子ケンカになったら、とても勝ち目は無いでしょうね。(運動音痴の文科系ですから)
これが娘だったら、友達が家に遊びにきて、「あら、おじ様、お邪魔します〜」なんてね!
それはそれでいいんじゃないですか〜!などと馬鹿なことをちょっぴり考えたり。(後に、男の子と判明・・・あら、おじ様!は夢と終わる)
生まれたら自分のことを、なんて呼ばせようかなぁ?お父さん?とうちゃん?父上?ダディー?
やっぱりパパかな〜。
まあ、そんなことはどうでもよくて、兎に角、健康で生まれてくれ!
そして、少なくとも自分なんかよりは、強くて大きくて優しい人になって欲しい。それだけが願いだ!
当時、パパ予備軍はこんなことを考えておりました。